施工管理の夏はどのくらい暑い?
真夏の施工管理など、屋外で作業を行う場合、どのような暑さ対策が必要とされるのかという点には、現在、施工管理技士に就いている方も、これから施工管理技士を目指そうとしている方も、気になるところではないでしょうか。
ここでは、夏の現場でよく見られる事柄、夏の現場で気をつけたいことや、服装の注意点、会社ごとの暑さ対策について紹介しています。
夏の現場でのあるある
工事は作業員が屋外で行いますが、施工管理ももちろん真夏の日中でも行われ、現場がかなりの高温になることも多々あります。
そんな夏の現場は、ほかの時期とはどんな点に違いがあるのでしょう。夏の現場で起こりがちな事柄を紹介します。
熱中症
気温の上がる夏の現場で最も心配になってくるのが熱中症です。
熱中症とは、体温の上昇によって体内の水分・塩分のバランスが崩れ、さまざまな体調不良を引き起こす症状です。自ら体温の調節もできなくなってしまい、ときには命の危険にさらされるケースもあります。
現在の日本では、夏季の気温が35℃を超す地域も珍しくはありません。熱中症の予防には細心の注意を払いたいところです。また、現場監督であるなら自分自身だけでなく、職人さんたちの体調にも配慮しましょう。
長袖のメリット・デメリット
施工現場では長袖・長ズボンは怪我をしないように安全性のために必要です。どんなに暑くても現場の作業員が半袖・半ズボンで働くことはありません。
逆に、長袖・長ズボンであれば、真夏の紫外線のもとで長時間にわたり野外で作業していても、肌は日焼けから守られるでしょう。暑かったとしても長袖・長ズボンの着用は必須です。
ヘルメットのメリット・デメリット
建設現場では、暑さ寒さに関わらず、頭部を守るヘルメットはもちろん必須アイテムです。
ただし、夏場ともなると、日差しをダイレクトに受けとめるヘルメットの中はまるで蒸し風呂のような状態に……。
快適とは言えない状態であることから、夏場にヘルメットをする際は、汗対策としてヘルメットインナーを活用することをおすすめします。
夏の現場で気を付けたいことは?
夏の現場で気をつけたいのが、やはり水分と塩分の補給、そして休憩の確保です。
特に気温が上昇するようは日は、こまめに休憩を取ることが大切です。
目安として、30分から1時間ごとに、1回5分から10分ぐらいの休憩を挟むのがおすすめです。
決まった休憩時間以外にも、作業員の体調をこまめに確かめ、異常が見られるようであれば早めに休ませるなどの対応も必要です。
また、その休憩を取るため場所を整備することも重要となります。
作業場所に給水機や冷房、シャワーなど、適度に体を冷やせる設備を設置できるようであれば理想的です。
なかなか暑さ対策となるような休憩場所を確保できない場合には、自動販売機を設置したり、冷房の効いた車内で休憩が取れるようにするなど最低限の配慮を行いましょう。
夏に施工管理が服装で意識したいことは?
前述した長袖もそうですが、服装に気をつけるだけでも、ある程度の暑さ対策になります。
まず、インナーやTシャツなどを夏に適した素材にすることで快適さがアップします。
例えばポリエステルを含む下着にするだけで、綿100%のものよりも速乾性が高まり、汗が乾きやすくなります。
汗を吸ってすぐに乾くコンプレッションウェアなどもおすすめです。
また、現在では空調服を着ている人も増えてきました。
空調服にはバッテリーで動く小型ファンが内蔵されており、服の中へと外気が取り込まれる仕組みになっています。風によって汗が蒸発するので体が冷やされます。
「暑さ」が施工管理を辞めたい理由の1つになることも
まず、厚生労働省が令和4年に公開した2017年から2021年にかけての「熱中症による死傷者数の業種別の状況」を見てみましょう。
これによると、製造業・運送業・警備業・商業・農業・林業などの中で、熱中症による死者数は建設業が最も多いのがわかります。
長時間にわたり暑さにさらされながら労働するため、激しい体力の消耗に見舞われてしまいます。
そして、こうした夏の暑さが、施工管理の仕事を辞めたい理由として挙げられることも少なくないのです。
参照元:令和3年 職場における熱中症による死傷災害の発生状況|厚生労働省
(https://www.mhlw.go.jp/content/11303000/000900477.pdf)
大手の会社ほど暑さ対策に力を入れている傾向に
夏場の暑さは、特に建設現場においては命の危険にもつながりかねない大きな問題です。
また、作業員の体調不良によって、ほかのトラブルが起こらないとも限りません。
そのため、大手の会社であればあるほど、熱中症には入念な対策をとっています。
体調確認
暑さによる熱中症対策として、まず作業員に対し、より厳しい体調確認を行う企業が増えています。
朝礼・昼礼の際に作業員全員を集合させて、一人ひとりの体調チェックを行うなどし、もしも具合いが優れないような人がいた場合には、すみやかに休憩させるなどの配慮があります。
と同時に、一定時間ごとの休憩と、水分補給を義務付けている企業も見られます。
体調管理シート
暑さ対策・熱中症対策はもちろん大切ですが、その前に体調そのものもしっかりと管理しておく必要があります。例えば、睡眠不足・多量のアルコール摂取や二日酔いなど、もともと体調に不安を抱えていた場合は、脱水症状に陥りやすくなってしまいます。
このような体調面にリスクを抱える人を発見しやすくするためにも、体調管理シートを義務付けましょう。
体調管理シートは、睡眠時間・アルコール摂取の有無・朝食摂取の有無・疲労の強さなど、自覚のある項目を作業員自らが記入するチェックシートです
仕事が始まる前に記入することで、作業員が改めて自分の体調を自覚する機会にもなります。
暑さ対策グッズの活用
大手企業の現場では、夏になると熱中症対策のためのスポーツドリンクや塩飴が常備されていることも少なくありません。
さらにはヘルメットにしても日除けつきのものが採用されたり、空調服を支給したりと、作業員が暑い中でなるべく快適に過ごせるようにと配慮しているところも増えてきています。
それだけ企業も熱中症へのリスクをできる限り排除したいという姿勢が伺えます。
暑さへの甘い見通しは禁物!
長く仕事を続けていると、「このぐらいなら大丈夫」と、思ってしまう瞬間が何度かあります。
しかし、暑さ対策にしても、「昨日もこれぐらいだったけど大丈夫だったから」などと甘い見通しは禁物です。
体調がいつも優れているとは限らず、天候や気温も1日の中で変動します。また、天気予報よりも気温がずっと高いこともあります。
チェックや暑さ対策は、毎回怠らないようにしましょう。
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