資格取得者(建設機械施工技士)の年収
建設機械施工技士の収入相場
建設機械施工技士は、建設現場に欠かすことのできない職業です。そんな建設機械施工技士について、年収の相場、一級と二級の違いと資格の種類、試験の合格率、そしてメリットなど、さまざまな情報を詳しく紹介しています。
一級建設機械施工技士の年収イメージ
一級建設機械施工管理技士になると、建設機械を使用した工事の指導・監督などの業務を行えます。
また、大規模な建設現場の主任技術者や監理技術者に就くこともでき、業務の幅が広いのが特徴。
国交省の公表データより作成された難易度を調べてみると、2018年度から2022年度の第一次検定の平均合格率が25.4%、第二次検定の平均が62.2%でした。
年収は400万~600万であることが多いものの、これは飽くまで目安。一級の資格を持っていることで年収は無資格の場合よりも多く、昇給は無資格の場合より早いケースが多々見られます。会社の規模や役職によっては、さらなる収入アップにも期待できると言っていいでしょう。
建設機械施工技士に関する口コミまとめ
1級建設機械は実地試験で別日に実技操作(バックホウ・ブルドーザー・ローラー等2種目選択)あり、基本操作だけなのですが普段重機に乗らない人には意外に難しいと思います。
引用元:yahoo知恵袋https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q12202648722?__ysp=5bu66Kit5qmf5qKw5pa95bel5oqA5aOr
1級土木を持っていなくても監理技術者になれるので合格率も高い事もあり受験者が沢山いました。
引用元:yahoo知恵袋https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1190753221?__ysp=5bu66Kit5qmf5qKw5pa95bel5oqA5aOr
建設機械施工技士とは?
建設機械施工管理技士は、建設機械を使った工事(施工)の品質や安全を管理するための国家資格。この資格や法令は、国土交通省が管轄しています。
どんな仕事内容なのか、各種類や土木施工管理技士との違いと併せて説明いたします。
建設機械施工技士の一級と二級の違い
建設機械施工技士の資格には一級と二級があります。一言で説明すると、二級よりも一級のほうがさまざまな業務を行うことができるため、仕事の幅が広がります。
一級の資格を持っていれば、建設機械施工管理技士として業務の内容に制限がかかりません。特定建設業や一般建設業の専任技術者・監理技術者・主任技術者など全ての役職に就くことができます。と同時に建設機械に対しても全ての施工管理が可能となっています。
対して、二級建設機械施工管理技士の場合は、一般建設業の専任技術者と主任技術者という風に就ける役職が限られています。
建設機械施工技士の資格の種類
建設機械施工技士の資格は、第1種から第6種にまで分かれています。一級建設機械施工技士は全ての種類の建設機械による施工管理を行えますが、二級の場合は、その資格を取得すると対応している建設機械の施工管理のみを行えるようになります。
資格によって扱える建設機械の種類は次の6種類です。
- 第1種:ブルドーザー・トラクター・ショベルといった建設機械による施工
- 第2種:パワー・ショベルなどの建設機械による施工
- 第3種:モーター・グレーダーによる施工
- 第4種:ロード・ローラーといった締め固めるための建設機械による施工
- 第5種:アスファルト・プラントなどの塗装用建設機械による施工
- 第6種:杭打機など基礎工事用建設機械による施工
土木施工管理技士との違い
建設機械施工管理技士と土木施工管理技士は混同されがちですが全く別の資格です。
土木施工管理技士は土木工事の管理を行うことができます。一方、建設機械施工管理技士は、建設機械が関わる施工の管理を行える資格です。
土木施工管理技士が管理できるのは、道路工事・河川工事・橋梁工事・ダム工事・トンネル工事・上下水道工事・土地区画整理工事・災害時の復旧工事など。
建設機械施工管理技士と土木施工管理技士は行える業務が異なっているため、資格は自分の仕事内容に併せて取得するのが最適です。
施工管理未経験から資格を取るのに必要なこと
建設機械施工技士を受験するためには、一定の実務経験が必要とされます。
この実務経験が不可欠な点が、場合によっては建設機械施工技士の資格取得試験を難しくしてしまうことがあります。
なぜなら一級においても二級においても必ず学科試験を通らねばならないからです。資格取得試験に向け、学習する必要があります。
つまり、仕事をし、実務経験を積みながら勉強できる環境が必要であるということ。
こうしたことからも、建設機械施工技士を目指すなら、資格取得支援が用意されているかどうかなど、就職先の待遇にも目を向けなくてはなりません。
建設機械施工技士をとるメリット
就職や転職で役立つ!
建設機械施工管理技士の資格を持っている人は、建設現場において主任技術者や監理技術者に就くことができます。
そして、この主任技術者や監理技術者というのは、実は法律によって配置が義務づけられているのです。
建設現場には必要不可欠な役職であるため、求人の際、その条件として建設機械施工管理技士の保有者を募る企業も少なくはありません。
建設機械施工管理技士の資格を持っていると、より有利や待遇をのぞめるなど、就職や転職をするときに役立ちます。
昇進や昇給に役立つ!
建設機械施工管理技士の資格取得には手当を支給している企業が数多く見られます。それだけ必要とされる人材であることから、資格を取得すると昇進や昇給のチャンスにも恵まれます。もしも資格取得への支援がある場合には積極的に活用してみてください。
さらなる資格取得のチャンス!
建設機械施工管理技士の試験に合格すると、ほかの資格にチャレンジする機会が新たに生まれます。例えば、一級建設機械施工管理技士の資格を取得すると、次に社会保険労務士の受験資格を得ることができます。さらなるスキルアップを目指してみてはいかがでしょうか。
建設機械施工技士になるには
毎年学科試験は6月頃、実地試験は8~9月頃に開催されています。合格率は次の通り。
【一級一次検定(学科)】
- 令和4年度:合格率26.4%
- 令和3年度:合格率26.6%
- 令和2年度:合格率20.3%
【一級二次検定(実施)】
- 令和4年度:合格率52.7%
- 令和3年度:合格率64.9%
- 令和2年度:合格率80.2%
【二級一次検定(学科)】
- 令和4年度:合格率44.9%
- 令和3年度:合格率42.8%
- 令和2年度:合格率55.5%
実施の合格率は比較的に高めとなっているため、一級と二級、どちらを受ける場合も一次検定に力を入れると良いでしょう。
また、建設機械施工技士を受けるには、建設現場での実務経験が必要です。高校卒業者の場合は、一級を受験するのに実務経験10年以上、短大および高専指定学科卒業者は実務経験が5年以上必要です。大学で指定学科を卒業していれば二級の資格有無は問われませんが、実務経験が3年以上なくてはいけません。
ただし二級建設機械施工技士でも指定学科を専攻していない人は、一級受験のために必要な実務経験の期間がもう少し長くなるので、事前に公式サイトで確認してください。