資格取得者(電気工事施工管理技士)の年収
電気工事施工管理技士の収入相場
高機能な電気設備が増える昨今、電気工事施工管理技士の需要も増加しています。一級と二級の違いや、それぞれの年収相場について見ていきましょう。
一級電気工事施工管理技士の年収イメージ
一級の資格を取得すると、建築現場における電気工事の現場管理責任者になれます。一級の取得には実務経験が必要となっているため、経験も含めて給料が高く設定されていることが多いです。転職サイトの求人情報のデータをもとに推計してみると、年収相場は450~800万です。価格帯の幅が広く、会社の賞与や手当などさまざまな要因で年収は変化しますが、求人によっては1,000万円以上のところもあります。経験年数が長いほど、また大企業であるほど高年収になりやすいしくみです。
調査年月日:2023年3月18日
二級電気工事施工管理技士の年収イメージ
二級の場合、現場の責任者になれるという点は同じですが、請負金額3,000万円までという条件が付きます。責任者として活躍できるのは小規模の現場や戸建てレベルの現場までとなります。転職サイトの求人情報のデータをもとに推計した年収相場は300~700万、平均は500万円といったところです。一級に比べると下がりますが、キャリアを積み重ねることで昇給は可能であり、求人によっては800万円以上を提示するところもあります。より高収入を得たいと考えるなら、二級で経験を積んだあと一級を取得するのが良いでしょう。
調査年月日:2023年3月18日
一級電気工事施工管理技士になるには
一級電気工事施工管理技士の受験資格には実務経験が設けられていて、最短でも3年、最長15年の現場経験が必要になります。最終学歴が普通科の高校だと必要期間が10年と長いですが、二級を取得すると5年に短縮されます。
試験は第一次検定(学科)と第二次検定(実地)があり、直近5年間(2018~2022年)の平均合格率は、一次で45%、二次で62%、全体でおよそ53%となっています。試験勉強は少なくても半年、できれば1年間は確保したいところ。試験は全国の主要都市10箇所で一年に一回、関東では東京都内が会場となります。
二級と一級電気工事施工管理技士の違い
一級と二級の大きな違いは責任者になれる現場規模の違いで、二級は請負金額3,000万円までと定められています。ローコスト住宅のハウスメーカーなどでは活躍できますが、ゼネコンなど大規模な現場が多い会社では一級が必要となるでしょう。二級の受験資格には実務経験が必要ないので、まずは二級を取得して一級にステップアップするのが定番です。二級を取得すると一級の受験に必要な実務経験の期間が短縮されるので、取得しやすくなるのも大きなメリットです。
建築未経験から資格を取るために必要なこと
未経験で建築業界に入り、資格取得を目指すなら会社のサポートが重要になります。電気工事施工管理技士の試験は実技試験もあるため、現場での経験や研修が大いに役立ちます。勉強をサポートするための研修制度などもあると、試験勉強が捗るでしょう。資格取得を考えているなら、これらのサポート体制が整っていることが多い派遣会社に入るのがおすすめです。未経験で入社する人が多いため、一人前に育てるノウハウを持っている派遣会社は研修なども充実しています。選択肢の一つとしてぜひ検討してみてください。